2025年に入り、「AI最適化」や「LLMO(Large Language Model Optimization / 大規模言語モデル最適化)」に関する話題が物凄く多くなってきています。
同時に、ここ2ヶ月で、AIに関したお問い合わせを多数いただきました。
これまでにない勢いで、AIに関した施策についてお問い合わせをいただいています。
また、弊社が携わらせていただいている施策でも、これまでの施策や成果とは全然違うポイントが出てきていると感じております。
単純に検索順位が上がってもインパクトがなく、検索順位が上がるだけでは成果になってないとされることが増えてまいりました。
ともすると、
- 「SEOって意味ない?」
- 「AI最適化がやっぱ重要?」
- 「単純に広告にカネをかけたほうがいい?」
- 「でも、そもそも検索順位が低いと何にもならないよね?」
- 「SNSでバズらないといけない?」
みたいな議論が出てきそうな気がします。
ですが、多分そういう議論にはあまり意味がなく、そういう議論をするのではなく、一つ一つ、ちゃんと時間をかけて施策する必要がありますね・・・ということだと考えています。
一つの施策や運用で多大な期待をかけすぎてるのかなと感じるんですね。
そんな諸々を弊社目線で解説してみたいと思います。
何のためのSEO?何のためのAIO(AI最適化)?
最初に定義しておかなければいけないのが、「何のためのSEO?/何のためのAIO?」かなと考えます。
普通の企業であれば、SEOや広告なんかは、「売上を上げるのための施策」でしかないと思います。
検索順位を上げるのは「売上を上げるため」というところですね。
このこと自体に間違いはないと思いますが、これだけ複雑化してきた検索エンジンマーケティングの世界では、そもそもこの前提がすでに限界にきているのかなと感じます。
つまり、「検索順位が上がっただけでは何にもならない。」ということです。
特にWEBと関わりが少ない業界の方々が、検索エンジンマーケティングやSEOの施策を頑張った程度で検索順位が上がるということも珍しくなってきていて、たまたま検索順位が上がったキーワードがあるというくらいで売上が上がるなんてことは決してありえません。
それが現実かなと感じています。
ECサイトの場合、一部的に売り上げは上がるかもしれませんが、そんなキーワードが一つや二つあるくらいで足りるわけがありません。
そういう現実を踏まえ考えますと、SEOは「顧客接点を作るための施策」と前提にするのが最善なのかなと考えます。
AIOは「コンテンツデータを最適化するための施策」と考えるとちょうどいいのかなと感じます。
つまり、「SEOのためのAIOではなく、AIOのためのSEOでもなく、それぞれまた違った目的がある」ということですね。
例えば、検索順位を上げるためにはショートムービーが必須になってきていると(データを見て)感じています。
目的のページがSNSでシェアされると高い確率で検索順位は上がると(データを見て)感じています。
これらはほぼ間違いないと言っても過言ではありませなん。
とは言っても、SNSでシェアされただけでは売り上げはありません。
万バズくらいになって初めて大きなインパクトが発生すると見受けています。
素人がつくったショートムービーを数本アップしたくらいで有名になるなんてことはありません。
ですが、素人でも継続してショートムービーをアップし続けることでフォロワーが増え、表示回数も増えエンゲージメントが増えて、フォロワーがフォロワーを呼ぶ流れが出来ます。
こうなってくるとインパクトが発生してきます。
検索結果画面にあるAI枠に自社のコンテンツを表示させるためにコンテンツの修正をしたいところだとも考えますが、単なるコンテンツ修正に意味があるとも考えにくいような気もします。
ですが、コンテンツを理路整然とするように、セクションをつくり物理的なコードレベルから改善を重ねることで、間違いなく検索結果のAI枠にコンテンツが引用されるようになっていきます。
ショートムービーもバズもコンテンツ修正も、それだけを見るとインパクトは小さく検索順位に与える影響は小さく、それぞれまた違った仕組みで役割を持っていると考えますが、それらを継続して積み重ねていくことで、ほぼ間違いなくそれらが影響したコンバージョンが発生するというのは間違いない動向だと考えます。
そういう流れにのれば、自然に Google analytics の数字にも影響が出てきます。
Search Console のデータにも影響が出てきます。
広告も然り、一つの施策だけを頑張るのではなく、トータルで施策していくことで初めてマーケティング施策の成果が形になることを考えたいところです。
ですので、これらの施策を重ねることで”売上を上げる”こと自体は間違いではないと考えますが、ただ、施策の目的としては正しい解釈ではないと考えます。
これらの施策をトータルで行うことで、顧客接点が生まれ、そこから継続的な取り組みがコンバージョンをつくる・・・という流れがあると解釈することが正しいかなと感じます。
検索結果画面を見て考えてみたい
「わらび餅」と検索した際の検索結果画面です。
正直なところ、この検索結果画面では、WEBサイトへの誘導率は激減してもおかしくありません。
実際に、 Search Console のクリック率には大きな影響が出てきています。
ですが、検索結果画面のAI枠だけでユーザー行動が完結するとも考えにくいです。
というのも、AI枠だけでは”購入”することは出来ません。
AI枠だけでは”レシピ情報”も十分ではありません。
わらび餅をつくる時、AI枠の情報だけではわらび餅はつくれません。
やはり、最終的にはWEBサイトに誘導して、そこでユーザー行動が完結する可能性が高いと考えられます。
Googleは無駄なユーザー行動を減らすために、AI枠を用意していると考えることが自然だと考えられます。
ともすると、AI枠に情報が掲載されるためにAI最適化を行うことはかなり重要になってきますね。
ですが、AI最適化はコンバージョンを促すための施策ということではありません。
AI最適化をしたところで検索順位が上がるというわけでもありません。
SEOとAIOは全く別物だと考えることが、やはり自然なのかなと考えます。
SNSや予備コンテンツも重要
また、 Google の検索結果順位を上げることも重要ですが、 SNS での検索順位も大切になってきているように感じます。
SNS での検索ユーザーが激増しているというところですね。
SNS によってユーザー層は変わるように見受けています。
ですので、全部の SNS で施策をする必要があるか分かりませんが、対象ユーザーを探して適宜 SNS でも施策をすることで、顧客接点が増えます。
Google 検索がきっかけなのか、 SNS 検索がきっかけなのか、どちらが先かは分かりませんが、その後に WEB サイトや店舗にユーザーが辿り着くことはほぼ間違いありません。
- SNSで製品やサービスを知る
- WEBサイトを確認
- 検討する
- 予備コンテンツ(口コミや動画など)をたくさん見る
- 検討する
- 購入する
上記のような流れが出来るというところです。
予備コンテンツが少ない事業者と予備コンテンツが多い事業者とでは、コンバージョン率に大きな違いがあると見受けています。
あくまで、弊社で確認している一部的なデータ観測ですが、ほぼ間違いないと感じています。
検索結果画面から見ても分かる通り、単調な施策だけではやはり厳しいのは間違いないと考えます。
※ユーザー行動について Analytics で取得した数字を出そうと思ったんですが、実際のキーワードよって特定出来てしまう諸々があるので、具体的な数字などは出しませんでした。すみません。
一旦まとめ
長くなってしまいましたので、一旦まとめにしたく思います。
「SEOのためのAIO(AI最適化)?AIOのためのSEO?」や「何のためのSEO?何のためのAIO?」という点について正解があるわけではありません。
ですが、SEOとAIOを同列に考えてしまいますと、進みたい方向に進むのは難しくなってしまうように感じますね。
AI最適化・・・弊社が考えるAI最適化は、”コンテンツ構造の最適化”だと考えております。
最近ですと、GeminiやChat GPTに聞けば、何でも教えてくれますが、見事に理路整然と文章を構成してくれますよね。
コンテンツ構造の最適化とはつまりそういうことですね。
あと、WEBサイトにそれらを反映させるならば、htmlやプログラムの最適化も重要になってきます。
htmlのタグには、それぞれ意味があります。
プログラムの出力も、それにあわせて最適化する必要がありますね。
何でもかんでもjsで出力してると・・・というところもあるんですね。
このあたりのお話はテック(技術)系のお話になるので、また別の機会に・・・と思いますが、AI最適化とはつまりそういうことだと、弊社では考えています。
SEOとAIOは別物ではあるものの、それぞれを無視することは出来なくて、今後、AI枠は更に拡大する考えてもいいと思います。
GoogleさんやSEOの著名な方々は「AIOを意識してコンテンツをつくるのではなく、いつの時代も、コンテンツを改善してユーザーファーストなWEBサイトを。」ということを仰られています。
確かに、そういうことですよね。
細かいテック的な話はあるものの、ひとまず難しいことは考えず、ユーザーにとって間違いないコンテンツを書き出し、その後、技術的な部分を技術者につくってもらえれば間違いはないのかもしれません。
ですが、それを言い出すと身も蓋もないっすよね・・・というのが弊社の思うところでして・・・。笑
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