YMYL(Your Money or Your Life)について考える

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YMYL(Your Money or Your Life)について考える

Googleは健康やお金に関する分野のWEBサイトを評価するために、「YMYL」という概念を設け、アルゴリズムを設計しています。
掲題の通り、「YMYL」とは「Your Money or Your Life」の略となっています。

今回の記事ではYMYL(Your Money or Your Life)について考える記事となります。
実は、このYMYLはE-E-A-Tと深く関わりを持っているとされています。

YMYLとは?なぜ重要なのか?

YMYLとは、大きく以下の分野に属するWEBサイトのことを指しています。
(弊社の解釈も大きくあるかもしれませんが、弊社ではおよそ以下の分野に属するWEBサイトをYMYLの対象として見ています。)

  • 金融機関のWEBサイト
  • 株式に関する情報WEBサイト
  • 病院のWEBサイト
  • 医療関係の情報がアップされているWEBサイト
  • ギャンブル系のWEBサイト
  • 民間療法的な健康情報を取り扱うWEBサイト
  • 弁護士のような法律に関する情報を取り扱うWEBサイト

これらのような、健康や経済状況に直接大きな影響を及ぼす可能性のあるウェブページのことを指します。
これらのページは、YMYLの概念(アルゴリズム)によって評価が特に厳しくなるとされています。
大きくは以下のような事例を避けるために設けられたアルゴリズムです。

  • 風邪に関する情報を調べてたら、病院でもなんでもないWEBサイトにたどり着いた。そこにある専門家でもなんでもない人の情報を鵜呑みにして放置してしまい、大きな病気になり入院することになってしまった。
  • お金を増やす方法を調べて、株式や投資情報のあるWEBサイトに辿り着いた。経験が全くない人の誤った情報を鵜呑みにして資産がなくなった。
  • 身体を強くしたいと思ってトレーニングを調べたけど、専門家でもなければキャリアもない人の言うことを間に受けたトレーニングをして身体を痛めた。

これらの例にあるような、しなくてもいい失敗や取り返しのつかないことを避ける努力をGoogleがしているという流れなんですね。
人様の人生に大きな影響を与える分野があるということを、WEB上のデータで解析して、そのサイトの適格性を判定している感じです。

E-E-A-Tとは?YMYLとの関係性

E-E-A-T(Experience-Expertise-Authoritativeness-Trustworthiness)とは、既に別の記事でも書いていることなんですが、以下のことをとりまとめたことを指しています。

  • 専門性 : Expertise
  • 経験 : Experience
  • 権威性 : Authoritativeness
  • 信頼性 : Trustworthiness

これらの情報があるコンテンツと、これらの情報がないコンテンツでは、評価の大きさが異なります・・・という判定要因がE-E-A-Tです。

例えば、弊社が物凄く理解しているかのように「病気の治療」についてコンテンツを展開してたら、それはとてもおかしいことですよね。
つまり、そういうことですね。

逆に病院のWEBサイトで健康に関する注意文書が書かれていたり、治療に関するコンテンツが書かれていも不思議ではありません。
つまりそういうことですね。

この「YMYL」は、実はGoogleの検索品質評価ガイドラインの「Part 1: Page Quality Rating Guideline」の「2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Topics」に記述があるんですね。
以下のリンクのPDFのP11〜P13にわたって記載されています。

YMYLサイトにおけるE-E-A-T向上のための具体的な施策

E-E-A-Tを基準とした具体的な施策について考えてみたく思います。

Experience(経験)

まず、経験については、いろんなサイトにも書かれているレビューや体験談が最も有効なコンテンツとなるでしょう。
Googleマイビジネスでは口コミを投稿することができますが、自社サイトでも患者様やお客様のレビューをアップするのは有効なコンテンツとなります。

YMYLに関わらず、口コミやレビューは、昨今のマーケティングではなかなか外せませんよね。

Expertise(専門性)

こちらもいろんなサイトに書かれている通りですね。
専門家ということを証明出来るような資格や実績を明記することが最も有効なコンテンツとなるでしょう。

また、公的機関の重要情報を正しく伝えることが出来ているコンテンツはとても強い情報でしょう。
特に医療機関や金融に関する情報は公的な一次情報があり、それを正しく広め伝えることが重要になってきます。

記憶に新しい話では、新型コロナの感染症対策やワクチンに関する情報はいろんな情報が錯綜しましたよね。
不要な情報が飛びかわないようにするためのアルゴリズムとなりますね。

Authoritativeness(権威性)

いろんな関係サイトから引用されたりすることが重要とする判定要因となります。
昨今、引用されて紹介されることはとても難しいことですが、日々、適切な情報配信やコンテンツ配信をすることで、他のサイトから引用されるようになります。
その積み重ねを権威性としています。

昨今ですと、ソーシャルメディアを活用することで、いろんな人に周知していただくこともできますよね。
適切な情報配信とソーシャルメディアを活用したコミュニケーションは大きなキーになってくると考えられています。

Trustworthiness(信頼性)

最後に信頼性というところですね。

言わずもがな、企業情報や団体情報やお問い合わせなどの情報ですね。
SSLなどもそうですし、プライバシーポリシーなどもそうですね。

特に医療機関や金融関係のWEBサイトとなりますと、これらの明示や透明性のある運用はかなりしっかりしておかないと社会問題に発展しますよね。

弊社では、これらの情報を「著作情報」と銘打って、関わるWEBサイトにはきっちり表記していただくように提案をしています。

YMYLとE-E-A-Tで高品質なサイトへ

当記事ではYMYLに絞って話をしていますが、これらの諸々の情報は別に医療機関や金融機関に限ったお話ではなく、医療や金融に関わらないサイトであってもしっかり情報を開示して運営する必要がありますね・・・ということだと考えています。
弊社のような検索エンジンマーケティングに関わる情報を配信するなら、それくらいの確固たる情報を配信しなさいね・・・ということかなと考えています。

ただ、Google上では、ちょっと厳しくなりますよ・・・ということかなと考えます。

今後、AIが発展し、素人でも玄人のような記事を書いたりすることが出来る日が来るかもしれません。
ですが、最後の最後、信頼のおける情報があるのとないのとでは大きく変わってくると考えられます。

ですので、これらの概念を適切に理解して、適切な情報を配信し、過不足ないSEOを意識したつくりにしていきたいかなと考えています。

締め

以上、YMLについてでした。

実際にあったことなんですが、医療情報に関してのアルゴリズムが組み込まれた時に、耳鼻咽喉科と総合病院のWEBサイトの検索順位が大きく下がったことがありました。
WEBコンテンツはそこそこ充実していたんですが、一旦、仕切り直す感じでコンテンツを再構築したら、順位が戻ったということがありました。

たまに、流れ弾が当たってしまったかのようなこともあるかもしれませんが、そんな時はコンテンツを見直して再構築することをおすすめしたく考えています。

過剰な施策をする必要はありませんが、こういった「YMYL」のような検索エンジン情報を知っているか知っていないかでいろんなことが変わってきます。
これらのことを念頭に置き、適切な施策をするように心がけるようにしていきましょう。

清水 隼斗

SEMラボラトリー 代表取締役の清水です。基本的にWEBが大好きです。WEBの世界に入って20年が経ちました。SEOやMEO、広告運用や動画運用、これら諸々の実績も数えきれず。ただ、過去のWEBと現在のWEBには違いがありすぎて参考にならないことが多いので、未来に役立つ記事を配信するように心がけています。

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